台湾の立法委員(国会議員に相当)や民間団体が7月15日、「強制臓器摘出撲滅法案制定、台日連携およびグローバル連携」をテーマとした記者会見を台北市で開きました。中国国内では無実の囚人が臓器を強制的に摘出され、移植用臓器に利用されているといった問題が続いているとして、世界各国に規制への立法を呼びました。  この台湾で開催された生体臓器収奪を阻止するための立法化を呼びかける「日台共同記者会見」には、丸山治章逗子市議会議員(SMGネットワーク代表)も参加しています。


台北にて記者会見:「臓器狩り」撲滅法案、推進へ 台湾や日本の議員ら

台湾公共放送にて:生体臓器収奪を強要された元中国軍医が証言 台湾に悪行を止める法制定を求める
 

 台湾の立法委員(国会議員に相当)や民間団体が7月15日、「強制臓器摘出撲滅法案制定、台日連携およびグローバル連携」をテーマとした記者会見を台北市で開きました。中国国内では無実の囚人が臓器を強制的に摘出され、移植用臓器に利用されているといった問題が続いているとして、世界各国に規制への立法を呼びました。
 この台湾で開催された生体臓器収奪を阻止するための立法化を呼びかける「日台共同記者会見」には、丸山治章逗子市議会議員(SMGネットワーク代表)も参加しています。

会見でのコメントの一部をご紹介します。

(台湾)民進党 徐志傑議員:

「全世界がこの方向に向かっている。台湾も世界とともに立ち上がり、生体臓器収奪などの悪質な残虐行為に反対することを望んでいる」

 
(台湾)中国人民党衛生福祉委員会立法委員 陳趙子氏:
「このような残酷で邪悪な行為は、人民と神々に本当に憤慨している。(立法を)支持しない理由はない」

 
(台湾)全国医師会連合会法規制委員会委員 呉新熙博士:
「この法律は、すべての人の安全を確保することを基本としています。 台湾でこの法律が一日も早く成立することを心から待ち望んでいます。 」

 
(台湾)中華全国弁護士連合会人権委員会委員長 陳玉煥弁護士:
「私たちは、拷問や生体臓器収奪に反対するさまざまな立法措置を歓迎し、支持します。 」


 
(日本)神奈川県逗子市議 丸山ひろあき氏:※動画1:05頃から
「今回の共同記者会見が我が国や各国の生体臓器収奪を制止するための法律の制定につながり自国民が知らないうちにこの残虐な犯罪に巻き込まれることがないように望んています。」

 
7月末には、対中政策に関する30カ国の列国議会連合であるIPACが台湾で会議を開催し、記者会見ではIPACが生体臓器収奪の犯罪に注意を払い、各国で刑事法制を促進するよう呼びかけます。
 

 

7/15 会見動画(Youtube、PTSのチャンネルより)※中国語

台湾の許智傑立法委員(民進党)、陳昭姿立法委員(民衆党)と丸山議員
2024年7月15日午後、洪健益台北市議会議員の事務所にて、洪議員と面談。
洪健益台北市議会議員と丸山議員、後ろに見えるのは101タワー
2024年7月15日午後、台北市議会にて、「日台共同記者会見」主催者TAICOTの黄千峰医師(右から一番目)、王舒眉医師(左から二番目)、市議会議員担当者。
2024年7月16日、李天生台中市議会議員(左から2番目)の事務所にて。右から3番目の方は議員事務所の執行長(幹事長に相当)で、許秋煌さんです。
2024年7月17日、台北市立法院(国会に相当)、陳冠廷立法委員。生体臓器収奪を阻止しなければならないことに賛同してくださっています。
陳冠廷立法委員と丸山議員の2ショット

 SMGネットワーク代表 丸山治章による記者会見スピーチ

 

 国際NGO一般社団法人「中国における臓器移植を考える会」の丸山です。私が中国の臓器狩りを知り、何とか止めさせるべく活動を始めたのは2014年で、今年でちょうど10年の節目を迎えます。今回、このような共同記者会見の場を作ってくださった台湾の皆様に、心より感謝し御礼を申し上げます。すぐ隣に強大な覇権主義国家がある状態で声を上げるのは、大変勇気のいることだと思います。その勇気に心から敬意を表したいと思います。

 1999年から始まった法輪功学習者への人権蹂躙は、この720日で25年目となります。強制収容から始まり、強制労働、臓器移植と組み合わさった違法な臓器収奪は、法輪功学習者のみならず、地下教会やウイグル、チベット、南モンゴルなど、他の民族の、年間何万人もの人たち、それも無実の人たちから今もなお生命を奪っています。あまりにも長すぎ、あまりにも多すぎ、あまりにも非人道的です。

 この人類史上最悪の蛮行であるジェノサイドを一日も早く止めさせなければなりません。この事実を見れば、中国共産党政府は、良いことと悪いことの区別もできず、自分たちのことしか考えられず、他人のことを思いやる能力がないことは明白です。

 そして、中国の古典である易経に、「積善の家には余慶あり、積不善の家には余殃あり」との言葉がありますが、中国共産党は、自分の国の古典も読んでおらず、自国の優れた指導者であった尭や瞬に学んでいないことは明らかです。

 中国における違法な生体臓器収奪について、日本では、まだまだ知られておらず、今回の共同記者会見が我が国や各国の「生体臓器収奪を制止するための法律」の制定につながり、自国民が知らないうちに生体臓器収奪という残虐な犯罪に巻き込まれることがないように望みます。

 この生体臓器収奪という人権蹂躙は、すなわち、覇権主義による民主主義絶滅の危機でもあり、私たちはその分水嶺にいます。これをこのまま許していたら、私たちは後世の人に、どうしてあの時止めてくれなかったのかと必ず言われます。

 現在、国連の常任理事国であるロシアが武力で領土を拡大し、もう一つの常任理事国である中国が他民族や考え方の違う人たちの人権を蹂躙していることから、もはや国連に世界的な問題を解決する能力はなく、新たな秩序が必要とされています。

 今日のこの共同記者会見が、21世紀の世界平和や人権擁護が、ここから始まったと、後世の人たちに言われるよう努めたいと思います。

 皆で、生体臓器収奪のない、人権蹂躙のない平和な世の中にしましょう。なるといいなあというのではなく、必ずそうなると強く思わなくてはなりません。中国の古典にある、至誠天に通ず。至誠にして動かざるもの、未だこれ有らざるなりという言葉の通り、私たちの善なる思いと行動は、必ずや世界を変えるものになりましょう。

 


関連記事

 

【産経新聞】”「改造車内で若い兵士の腎臓と眼球摘出」 元中国医師が「臓器狩り」証言、台湾で会見”

【大紀元】「臓器狩り」撲滅法案、推進へ 台湾や日本の議員ら会見 閣僚経験者もメッセージ
https://www.epochtimes.jp/2024/07/240479.html

 

【台湾:公視新聞網 ※中国語】元中国軍医が生体臓器収奪を証言 台湾に悪行を止める法制定を求める
(前中國軍醫被迫活摘器官 現身說法籲台立法杜絕惡行)

https://news.pts.org.tw/article/704902

【台湾英文新聞 ※中国語】ドキュメンタリー『国有臓器』は中国における生きた臓器狩りを描いたもので、撮影は7年間困難だった。
(紀錄片「國有器官」講述中國活摘器官 取材困難拍攝長達7年)

https://www.taiwannews.com.tw/zh/news/5901182

【阿波罗新闻 ※中国語】元中国軍医は台湾に来て彼らの犯罪を暴露し、立法委員らは臓器狩り禁止法を推進した。(“还有未成年的孩子” 前中共军医来台曝罪行 朝野立委推反活摘器官法)
https://www.aboluowang.com/2024/0716/2080113.html

 

【大紀元 ※中国語】《國有器官》台灣首映 主流人士關注中共活摘
https://www.epochtimes.com/b5/24/7/14/n14290651.htm

 

【新唐人 ※中国語】前中軍醫來台曝罪行 朝野立委推反活摘器官法
https://www.ntdtv.com.tw/b5/20240715/video/394461.html?%E5%89%8D%E4%B8%AD%E8%BB%8D%E9%86%AB%E4%BE%86%E5%8F%B0%E6%9B%9D%E7%BD%AA%E8%A1%8C%20%E6%9C%9D%E9%87%8E%E7%AB%8B%E5%A7%94%E6%8E%A8%E5%8F%8D%E6%B4%BB%E6%91%98%E5%99%A8%E5%AE%98%E6%B3%95

 


関連リンク:(その他)

 

【SMGNet】米下院にて、中国の臓器狩りへの加担者への対する制裁を科す法案(H.R 4132)が可決 ※生体臓器収奪防止法関連
http://smgnet.org/24-6-27-us-bill/

 

【SMGNet】「お金なんて取るに足らない」元軍病院研修医が実名で暴露…中国臓器狩りの実態
※元軍医の鄭治氏関連
https://smgnet.org/23-8-ohnews/

 

【SMGNet】「助けて」腎臓を抜き取られた女性 命がけの“遺言”…中国の医師が記録
https://smgnet.org/23-9-20-ep/