2024.10.12【東京都:中野区】エンバー・トフティ氏来日講演会「他人事ではない 臓器収奪」活動報告
※写真:森本毅篤
中国共産党による臓器収奪停止を訴える、一般社団法人「中国における臓器移植を考える会(SMGネットワーク)」は東京・中野区で12日、講演会および証言集会を開催しました。中国で臓器狩りを実際に経験した元外科医エンバー・トフティ氏を英国より招き、その凄惨な経験を聴衆に伝えました。
トフティ氏は、中国政府による組織的な強制臓器摘出の実態を暴露し、少数民族や反体制派を標的にした「臓器狩り」が広く行われており、医療システム全体がこの非人道的な行為に加担していると主張しました。
「中国では、臓器移植が産業のひとつ。需要に応じて、いつでも臓器を提供できるよう、人々が”在庫”として管理されている」とトフティ氏は語りました。
氏の証言によると、中国共産党政府は臓器移植のための「自動マッチングシステム」を構築し、全国の病院や研究機関がこのネットワークに接続されているとのことです。「5分以内に適合する臓器を見つけることができる」と説明がありました。
医療従事者の関与の広さも衝撃的でした。「すべての医師がこれに加担しています。本来、命を救うべき医師たちが、ある人々の命を奪って他の人々を救っている」とトフティ氏は述べました。
以前は法輪功学習者やウイグル人など特定のグループが標的でしたが、現在「臓器狩り」は中国全土の若者へと対象が拡大していると警告がありました。
講演会では、吉田康一郎・中野区議会議員も登壇し、約20年前にこの問題を知ったという経緯を語りました。「内臓を取られ、お金に変える臓器狩りの残忍さはナチスドイツを超える」と指摘しました。
同時期に行われた日中首脳会談に触れ、「この問題に正面から向き合わずして、正しい隣国関係を築くことができるだろうか」との意見も述べました。
法輪功学習者の劉希月さん、ウイグル人のハリマト・ローズさんも出席し、それぞれの迫害体験を証言しました。
当会代表の丸山浩章逗子市議会議員は、台湾訪問の報告を行いました。台湾では、医師や弁護士が積極的にこの問題に関わって、声を上げており、日本との温度差を感じたということで
日本でも、同じ意識をもって、今以上に周りの人に声をかけていかなければならないと話しました。
ドキュメンタリー映画「State Organs(仮邦訳:国家の臓器)」のトレーラーも上映され、2025年アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門の公式選考中であることが紹介されました。
この講演会前には、根本敬夫・当会事務局長が港区の中国大使館前に立ち、習近平に対し、法輪功学習者の即時釈放と臓器収奪の停止を訴えました。トフティ氏、丸山議員、法輪功学習者2名も同席し、共産党の悪行に屈しない姿勢を示しました。
中国共産党政府は一貫してこれらの臓器収奪に関する情報を否定し、国連が提唱する現地調査の実施も拒否しています。このため、実態調査が困難な状況が続いています。
トフティ氏の講演を通じて、日本社会においても中国臓器収奪問題の周知、法整備は喫緊の課題であることが明らかになりました。
SMGネットワークは引き続き、講演会やポスター展示、署名、資料提供といった活動を通じて、この人類史上かつてない医療犯罪の事実を周知し、啓発して参ります。SNSでの情報拡散など、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
関連リンク
【大紀元】「より多くの医者に知ってもらいたい」 中国で拡がる臓器狩り 東京都・中野区役所で講演会が開催
https://www.epochtimes.jp/2024/10/256992.html
【新唐人】強制臓器摘出に関与した医者が中共を告発 日本の議員:ナチスよりもひどい
https://www.ntdtv.jp/2024/10/62528/
【ニコニコ動画:まほろばジャパン】SMGネットワーク エンバー・トフティ氏(元医師)講演会 ①『他人事ではない臓器収奪』
https://www.nicovideo.jp/watch/sm44209970