令和2年11月18日「ウイグルを応援する全国地方議員の会設立とウイグル勉強会」を行いました。各議員の皆様には、お忙しいところ、お集まりいただきまして誠にありがとうございました。 会設立の発足式においては、前環境大臣の原田 義昭先生、および前国務大臣の桜田 義孝先生からご挨拶をいただきました。

【2020.11.18 衆議院第二議員会館】「ウイグルを応援する全国地方議員の会設立とウイグル勉強会」のご報告

 

 

 

 

 3年程前から、中国のいわゆる新疆ウイグル自治区とされている東トルキスタンにおいて、ウイグル人の人権が著しく侵害されています。再教育機関と称する大規模な強制収容所に数百万ものウイグル人が強制的に収容され、狭い部屋に大勢が押し込められ、洗脳や拷問、さらには臓器を取られ、生命を奪われるなど、およそ人の心を持っているとは思えない行為が行われていることが世界に報じらています。

 これらの事実を受け、アメリカでは、2020年6月17日にウイグル人権法が成立し、不当な拘束などの人権侵害が中国政府によって行われているとして、この人権侵害に関わった中国政府高官らに制裁を科すことを求めています。

 BBCニュースは、2018年10月、13万人が収容できる巨大な収容所をウルムチ郊外に発見したと報じ、AFPBBNewsでは、中国のウイグル人収容施設が500か所近くあることを確認し、100万人超が収容されていると報じました。ウイグル人強制収容所について調査・研究をしているドイツ人のアドリアン・ツェンツ博士は、1000か所を超える強制収容所が存在すると述べています。

 強制収容者の数は、国連は約100万人、米国務省は、80万人から200万人、米国防総省は、300万人近くと発表しています。いずれにしても、先の大戦でのナチスの強制収容所における最大値は、約71万5千人弱とされていますので、ナチスをはるかに超える数となっています。

 ウイグルでは、独自文化を支える著名文化人がここ数年で一斉に姿を消し、確認できただけでも2年間で270人の人が強制収容所内で亡くなっています。奇跡的に強制収容所から生還したメヒルグル・トゥルスンさんは、一緒に収容されたウイグル人女性68人のうち、9人が亡くなったと米国議会の公聴会で証言しています。クチャ県の強制収容所では、半年で少なくとも150人が亡くなったと地元の警察が証言しています。そして、女性に不妊手術を強制したり、子供を親から強制的に引き離すなど、21世紀のこととは思えない事態が起きているとの専門家の報告が相次いでいます。

 日本在住のウイグル人に対しても中国当局の迫害が及んでいる現状や、企業の活動が知らず知らずのうちに迫害に下端しているケースなどもあります。 

 ハリマト・ローズさんは、本国の家族に危害が加えられ、国安当局を名乗る者が日本における政党や政治家の動き、所属する日本ウイグル協会の動きなどをスパイするよう脅迫されたことがNHKで報道されました。また、日本国内で就労していた在日ウイグル人女性が、会社の都合で中国の影響力が強い地域に出張させられ音信不通になってしまいました。

 まずもって恐ろしいまでの人権侵害であり、この被害実態を本人たちから聞いて頂きたいと考えております。我が国の内部において脅迫的な方法を用いて、政党内の情報を得ようとしたり、企業活動にも影響が出ている実態がある以上、政治家を含め日本国内でも無関係とは言えません。
 下記のとおり地方議員の会の設立と講演および証言を行いましたので、ここにご報告させて頂きます。 

 

■当日の概要

「ウイグルを応援する全国地方議員の会設立とウイグル勉強会」

【第一部 設立総会】

 冒頭、今までウイグルを応援する地方議員の活動を支えてきてくださった、原田原田義昭元環境大臣と桜田義孝元国務大臣にご挨拶を頂きました。

 ウイグルを応援する全国地方議員の会の会長に丸山治章逗子市議会議員が、副会長に小坪慎也行橋市議会議員(幹事長)・笠間昇綾瀬市議会議員(政務調査会長)・野田しょう子東大阪市議会議員(総務会長)が選出されました。また、代表理事として、水島誠司茅ヶ崎市議会議員・糸目仁樹甲賀市議会議員・中村一夫大和市議会議員・石橋林太郎広島県議会議員・森耕治あま市議会議員が選出され、小島健一神奈川県議会議員に相談役として就任頂くことになりました。

 そして、当日参加された、佐藤恵子逗子市議会議員・添田しおり泉南市議会議員・新澤 良文高取町町議会議員が議員会員になられました。

【第二部 講演と勉強会】

 最初に日本ウイグル協会副会長のレテプ・アフメット氏より、ウイグルの置かれている状況についての説明があり、この日、出席されていた日本ウイグル協会の役員お一人お一人からご意見を頂きました。発言されたのは、順に、前会長のイリハム・マハムティ氏、会長の于田・ケリム氏、代表理事のハリマット・ローズ氏、女性問題担当理事のグリスタン・エズズ氏です。また、事務局として、SMGネットワークの佐藤マチ子氏、根本敬夫氏のご紹介がありました。

 

日 時 令和2年11月18日水曜日

開始 13:00(開場12:50)

終了 14:15

場 所 衆議院第二議員会館1117号室

主 催 ウイグルを応援する全国地方議員の会

共 催 日本ウイグル協会

 

関連報道:

産経新聞(2020.11.18)

ウイグル族迫害の実態を知って 地方議員の支援組織発足

 

関連リンク:

【行橋市市議会議員 小坪しんや氏のHP】:2020.11.18

ウイグルを応援する地方議員の会、設立。幹事長に就任。

 


 

なお、同日に日本ウイグル国会議員連盟の総会が3年ぶりに行われております。

以下は、その写真と関連報道です。

 

 


関連リンク

日本ウイグル協会